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プチ開催

レポート

鬼白本が欲しい…全てはそこから始まった

January 13, 2018

 アニメ一期から鬼白にハマり、鬼白プチというものを初めて体験したのは皆様ご存知の「冷徹と好色」3でした。神々の主催するプチは素晴らしくて楽しくて何より沢山鬼白があってここが桃源郷か!と思いました。ほんと凄かったです。私はプチの主催は過去2回程経験がありましたが、鬼白プチ程の規模のプチは未経験でとてもとても自分で開こうなどとは全くもって考えていませんでした。

 

 しかしアニメ終了と共に徐々に数が減っていく中「鬼白本がいっぱい欲しいんじゃい!」という思いが強くなり、ついには「私に出来る範囲で鬼白プチやりたいんだけど」思いは天元突破し、友人にそうこぼした言葉から始まりました。2017年春のことでした。

 知ってる方は知ってると思いますが地元である関西インテの鬼白スペースは少ないです。夏冬インテで10あるかないか。それ以外だと1~3あるかないか。スパコミ後の5月インテは鬼白はオンリー1サークル。それくらいです。そんな関西での鬼白を少しでも活気つけたい、また鬼白プチはずっと東京だけだったので関西でもあったらいいな、東京には行けなくて関西開催を待ち望んでいる人はいるはず、インテなら頑張れば主催出来るかもしれない、そしてアニメ弐期が秋から始まるし、2018年1月はインテで地獄特別会議があるし準備時間も含めて丁度良いのでは?と色々考えた末に開催地と開催日が決まりました。

動き出す欲望

January 13, 2018

​ 開催日が決まったところで立ちふさがる大きな壁。そうイラストである。私の絵では駄目だと分かりきっているので誰かにお頼みするしかない。告知イラストは?共通POPは?ラリーをするなら景品は?

 

 しかしながら私には大きな野望という名の欲望がありました。誰しも思ったことがあると思います「○○さんがつくった○○が欲しい」と。私も鬼白プチをもしも自分で開くなら○○さんの○○が欲しい!と妄想していました。思うだけなら自由です。しかし妄想を現実にする時、残念ながら私自身の人脈は皆無だったので友人の広い顔を借りながら依頼をしました。その結果はというと皆さん快く引き受けて頂けました!凄い!めっちゃ優しい!神!鬼白は神しかいませんでした。知ってた。

 

 ラリーはなるべくサークル側の負担がないものがいいと考えました。と言うのも私自身が新刊の原稿だけで手がいっぱいになり、脱稿後に「しまった!ラリー用のイラスト描いてない!」ってなる事が多々あったからです。参加サークル様の色々なイラストを集めるのも凄い楽しくて活気があふれてファイリングすると画集のようで記念に残るのですが、私はとにかく鬼白本が欲しい一心でしたので新刊原稿だけに集中して頂きたくラリーはこちらで用意したチケットラリーという形にしました。アンソロも同じ理由と私自身編集経験がなかったので最初からつくる予定は無かったです。すみません。

 そういう訳でアンソロもなくイベント開催資金を回収できているのか等心配される声を聞きましたが、これは私がこのように自分の意思と欲望を止めることなくノリにのりすぎた結果なのであまりご心配なさらないでください。でもグッズは買って頂けると嬉しいです。ご厚意で描いて頂いたグッズなので。通販はこちらから利用できます。直参イベントでも頒布予定です。好きな方に依頼して好きな方の絵やグッズが現実になる現実は嬉しい!凄い!楽しい!しかなかったです。

 そしてまだこの時は参加サークルが70近くも集まるとは予想だにしないで動いていました。インテ開催なので前述の通り30集まれば御の字だ!と思っていました。共通POPをTシャツにしたのもその名残です。

出来ることと出来ないこと

January 13, 2018

 自分が出来る範囲で主催する。

最初に決めた通り私に出来ることは全力で励んで、出来ないことは全力でお願いしました。出来ないことと言うのは画力とデザイン力です。え?漫画描いてるのに?そう思われても出来ないものは出来ないのです。私は話を作るのは好きですが絵を描くのは苦手です。私の個人誌を見てもらえば分かりますが私はセンスがないです。

 それが分かるエピソードを2つ紹介します。

その1「無い」

January 13, 2018

 画像をご覧ください。何だと思いますか?そう陶器プレートの初期デザインです。最初ロゴマークをグッズ化したいと思い、左側のデザインを友人に見せました。

 

「正直に言うと無い」

友人は間髪いれずにこう言い放ちました。

なんということでしょう。何故駄目なのか。何が無いのか。

分からないからこそこのデザインなのである。

 

 続けて友人は「あえて横向きでフタが半端に空いて中身がこぼれているパターンのロゴマークでシロップ感と数字の鬼白がこぼれているみたいな感じにしてはどうか」とアドバイスをくれました。いくらロゴマークのグッズ化と言えどもそのまま過ぎて駄目なのです。

そうして私が精一杯やり直したものが右側です。

「…若干の事件性を感じる」

「白澤さんの耳飾もこぼれてるので白澤さんがゲル化した感じに見える…」

後日、別の友人に見せるとこのような感想をもらいました。マジでか。

 私は思いました。

デザインは出来る人に全力でまるっと頼もう!!

あの素敵な陶器プレートはこのような経緯で出来上がったものです。

いやはや頼んでよかったです。

その2「思ってたのと違う」

January 13, 2018

​ 続けて共通POP柄の新刊特典ノートです。

左側が最初に出来上がったものです。素材の力を借り、色のセンスもないことは分かってたので共通POPのカラバリは配色ブックを見てその通りにやりました。

 

共通POPの製作者であるY氏に見て頂きました。

Y氏は言いました。

「下部のリボンを水引にしてみるとかどうでしょう?」

 

なるほど確かに。より鬼白ノートらしくなる!

そう思って水引にしてみたのが右側です。

 

再度Y氏に見て頂きました。

「思ってたのと違ったww」

 

そう、言葉から想像するイメージを持ち前のセンスで変換した結果がこれです。

最早ギャグのように見えますが、大真面目でやってました。本当に。

今見ると私でもこれはダサいって思います。何故赤色にした。どうして並べた。

 

それからY氏の指示通りにデザインを替え、

現在の形になってノートは可愛く仕上がりました。良かった!

撮影会

January 13, 2018

 グッズや景品が揃った年末年始。グッズの現物写真を撮ることになりました。

写真を見て分かるとおり、フォトスタジオを借りましたほんと馬鹿でしょう。馬鹿なんです。自分に出来ることは全力で励んだ結果です。照明など撮影環境がよければ素人でも高性能なカメラでなくても綺麗に撮れるという事を知り、好きな方に頼んで協力してつくった素敵なグッズや景品を、せっかくだから記念に綺麗に撮りたい!というこれまた欲望が突っ走った結果1月2日の正月最中にスタジオを予約して撮りました。帰省した妹をモデルとして連れて。ほんと馬鹿ですね。そう思います。

 写真の撮影される鬼白は今見てもじわじわきます。​

数々の誤算

January 13, 2018

「鬼白が当日スペースに居たらおもしろいのでは?」

 関西人のおもしろいことをしたい精神か何なのか、またも欲望が突っ走り等身大パネルをつくることになりました。Y氏も快くイラスト制作を引き受けてくださり企画は順調に進みました。等身大パネル自体は他プチでも見かけましたので何も思わずに入稿しました。

​ 最初の誤算です。

入稿翌日印刷所からメールが届きました。

「イベント会場へ直接搬入は出来かねます」

 

 な、なんだってーーー???!!!どういうことだってばよ!!

読んでみると、何と大きすぎてヤマトさんの最大対応サイズ160を超えてしまい、会場へは送れないことが判明したのです。なんてこったい!!お前知らなかったんか?と言われれば、通常配送出来るサイズが縦横高さの合計160センチ以内なのは正直ここで初めて知りました。そんな主催です。自宅へは別の運送会社で発送できる…でも自宅からどうやって会場へ運ぶ?1m×1mの箱を抱えて電車で?無理無理!!

 

1日考えて解決策が出ました。そうだ!前日泊まるホテルに送ってもらおう!

 

 丁度イベント前日に数人でホテルに泊まろうという話が出ており、それに参加していることを思い出したのです。​これまた幸いな事にホテルは会場に近く、ホテルからタクシーで行けば搬入できる!とホテル搬入をお願いしました。

 こうして等身大パネルは無事会場で日の目を見る事が出来ました。

​(写真はクリックすると全体が見られます)

 さて次の誤算です。

 ホテルへの事前搬入が可能で当日タクシーで移動という流れが頭に入り、私はサークルに配布するものを前日ホテルで準備しようと思いました。同じくホテルに泊まる優しい鬼白の民の手を使って。そうしてサークルに配布するものが出揃ってさあ送ろう!という時です。

「重量オーバーで発送できかねます」

 

 な、なんだってーーー???!!!どういうことだってばよ!!

そう、配送出来る重さに制限があることをこの時初めて知ったのです。こんな主催です。配送出来る重さは30kgまで。この荷物はなんと32kgもあったのです。詰め過ぎである。原因は配布物が全てそろって一気に送ろうとしたこと。こまめに送ればこんなことはなかった。この時点で明日はホテルに泊まる日。もう今日の発送は出来ない。ギリギリ過ぎである。

 

 32kgの荷物はどうするのか。自力でホテルまで運ぶしか道は無い。

昔海外に行った時に使ったデカいトランクを引っ張り出し、一旦箱にしまったものを出し、詰めに詰め直し電車とタクシーを使ってホテルまで運びました。テロ規制がかかる前に作られたトランクなのでもう海外旅行へは使えない唯のデカいだけのトランクが役に立った瞬間である。

 

 本当に重かった。紙は重い。Tシャツも約70着は重かった。誤算と言うより計画性のなさが浮き彫りになった話ですね。こんな主催でも大丈夫だったので、プチを開こうと思っている方々は安心して開いて欲しいです。熱意とやりぬく気力があれば何とかなります!

 ついでを言えば総合パンフレットの表紙は完成一つ手前のを入稿してしまいました。刷り上ってから気付きました。プチオンリーのパンフレットなのに主催名と告知アドレスが何処にも載ってないものになりました。トホホ。

 更に言えば本部は壁だろうと思って色々動いていたのところにスペース配置が判明し見に行くとまさかの島中配置。実は等身大パネルは壁配置を見越しての企画だったので、マ…マジでか~~!ってうなだれました。でも列形成を見越すとあの配置しかなかったので赤ブーさんには感謝です。

前日準備

January 13, 2018

 そんなこんなでホテルに着いたのが一番遅く、とっくに夕ご飯を食べ終わっていたのに私の御飯を食べ終わるのを待ってくださっていた優しい鬼白の民。写真はそんな優しい鬼白の民を働かせている図です。参加されたサークル様はお分かりだと思いますが配布物が多いように感じたことだと思います。欲望に走ったせいです。「共通POP」「総合パンフレット」「パネル企画説明カード」「共通POPレイアウト提案漫画」「サークル専用チケット」「ラリー用卓上POP]「ラリーチケット50枚」これだけの数をそれぞれ仕分けていくのを手伝ってもらいました。ほんと鬼白の民は優しい。

前夜祭

January 13, 2018

 さて等身大パネルがホテルに搬入されたという事は…そう、お祭りです!!

​写真は等身大パネルで遊ぶ鬼白の民の図です。私が実際コレを初めて見た時は既にパネルは組み上がっており、夕食後に部屋のドアを開けると……そこに居ました。

「お、鬼白がいるーーー!!!!!」

一旦部屋の外へ出ました。インパクトが半端なかったです。

​ じっくり眺めて落ちついた後はキラキラモールを飾りつけたりたすきをかけたりするなど、やりたい放題・撮影し放題しました。

イベント当日1

January 13, 2018

 いよいよイベント当日。サークル入場開始時刻である8時30分を目指して会場へ乗り込み、本部スタッフを含め沢山のご尽力を頂いてなんとか開場時間までに各サークルへ配布物を配り終え、本部も設営完了しました。写真は開場前の本部の様子です。クリックすると全体が見られます。等身大パネルも無事に設置出来ました。

 写真撮影の規定が変わり開場時間前の自スペースのみ撮影が許可されたので、自スペでパネルと一緒に撮る企画はどうだろうかと独自に新しく考えたミニパネル企画。ミニパネルが次々出張されては戻る様子を見て、企画が楽しんで受け入れられて良かったと嬉しく思い一安心しました。

イベント当日2

January 13, 2018

 まず開場25分くらいで記念グッズのバッグが完売しました。ありがとうございました。その頃主催は狩りに勤しんでいたので告知ツイッターからアナウンスできずすみません。そう開場から主催は本部におらず鬼白本を買い漁っていました。鬼白本がいっぱい欲しいという欲の元、この日この時鬼白本を買う為にプチを開いたので。

 一方、チケットラリーは抽選終了時刻が近づくにつれて抽選コースに列が出来ていました。写真のように4つの箱を用意し、好きな景品の箱に好きなだけチケットを入れて応募できる感じです。12:30からくじ引きを始める為に抽選終了予定時間より3分ほど早く打ち切らせて頂きました。その時間帯に抽選列に並ぼうとされていた方々にはお断りをする事になり大変申し訳なかったと思います。

 抽選結果はもぎった半券を箱の中でよく振ってかきまぜ、私が箱の中から引きぬきボードに貼り付けました。似たような番号が出てこれはもしや同じ人が2個当ったのかも?と思いましたが4つそれぞれバラバラの当選となり景品も期限内に全て引き取りに来て頂けました。

イベント当日3

January 13, 2018

 くじ引きは抽選結果作業と準備作業がおして5分遅れての開始になり、寒い中お待せしてしまい申し訳ありませんでした。くじを引いて景品を受け取る流れを考えて最初私がつくった待機列は、赤ブースタッフさん曰く「綺麗につくられていて列も維持できてバッチリなんですが、如何せん入り口近くなのとトイレ列とかぶってしまっているので、ただただ場所が悪かったです」と新たに作って頂き、別ブロックまで伸びる長い列になりました。あの長い列を見て驚いたと共にこれだけの方々が楽しみにしてくださっていたのだと思うと感慨深いものがありました。くじ引きは13時15分頃に終了し、まだ待機列が伸びているなかでの終了となってしまい申し訳ありません。

 

 景品の数は今を思えば少なかったと思いますが、前述の通り企画を立ち上げた時にご用意できる精一杯の数でしたのですみません。ですがくじ引きの様子を間近で拝見していましたので短い間でもお楽しみ頂けていたのではと感じております。大体一度に1~2回くじを引いて1~2回並びなおしてくじを引けた感じでしょうか。ご参加くださりありがとうございました。

当日看板

January 13, 2018

 会場の6号館B入り口には大きな看板が設置されました。

皆様ご覧になられたでしょうか。​(写真クリックで全体が見られます。)

等身大パネルのその後

January 13, 2018

宅配搬入が出来ない=宅配搬出も出来ない。

等身大パネルは会場から手搬出で運び出す方法以外ありません。しかしこの大きな箱を持って歩いて街中へは到底行けませんでした。等身大パネルの顔の大きさは実物大くらいだったので全身持って帰れないならせめて顔だけでも…と、十分楽しませてくれた感謝の気持ちと前日から一緒だったので名残惜しみながら解体し、等身大パネルは新しくお面として生まれ変わりアフターを楽しませてくれたのでした。

最後に

January 13, 2018

 立ち上げた当初は多く集まっても30くらいだろうと思っていたところ、予想をはるかに上回る約70近く集まってくださり本当に本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。主催として至らない点があったと思われるばかりか私の主催経験上未経験規模のプチが無事に終わることができましたのは、私1人だけの力でなくイラストや当日本部運営をご協力頂きましたスタッフを含め、サークルや一般参加して頂いた皆様全てのお力があってこそだと思っております。本当に沢山ご協力して頂いたと同時に、応援の声もかけて頂き誠にありがとうございました。​


 直接御礼をお伝えできなかった方もいらっしゃいますが、当日に主催宛に差し入れを下さりありがとうございます。本部スタッフの皆様へと頂いたお菓子も分け合いました。お気遣い頂き本当にありがとうございました。

 当日新刊をご用意して下さったサークル様には感謝の気持ちでいっぱいです。ギリギリまで頑張ったという話や尽力したけれどどうしても駄目だった話など伝え聞こえています。年末年始という何かとお忙しい中、原稿時間を捻出してくださり誠にありがとうございました。当日は沢山の鬼白本がずらりと並び、夢のように幸せな1日でした。

 重ね重ねではありますが、この度は鬼白プチオンリー「おにシロップち」へご参加くださり本当に、本当にありがとうございました。当日少しでも楽しかったと感じて頂けましたなら幸いです。いつの日にかまた何かしらの企画が立ち上がるかもしれません。その時はまた再びお会い出来ますことを願っております。

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ここまで読んでくださりありがとうございました。
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